ウソのようで本当の話なんです!
ブラジルのアマゾン地帯の季節は、乾季と雨季と2つに分かれていて、そのギャップは半端ないのです。
乾季の間は陸続きだったところも、雨季になると浸水してしまい、水位は4メートル以上に達することから、川縁に住む住民の民家は、高床式の家だったり、水に浮かぶフローティングハウスだったりします。
そこで小学校も同じく、雨季に水没しないように、フローティングハウスを改造した建物が多いのです。
さてフローティングですが、しっかりした土台ではなく、浮き代わりに大きな丸太を使っていることが多く、支流などに浮かんでいる建物になると、小型ボートが支流を通るだけでも、小学校がユサユサと揺れてしまうのです!教師や生徒たちは揺れになれているので平気ですが、慣れてない人になると、すぐに船酔いしてしまいます。

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アマゾン川に浮かぶ、小さな小学校

最近は船を改造した小学校も増えているほか、3階建ての学校もできたそうです。

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船を改造して作られた小学校

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屋上に校庭が作られた3階建ての小学校

「雨が降って水位が上がるから、水に浮かぶ小学校」ですが、この小学校に通うにはボートが必要になります。アマゾン地帯では車の代わりにボートを使うので、もちろん「スクールボート」も存在します。スクールボートは、川沿いに住む家を周りながら、生徒達をピックアップして学校まで送りますが、遅刻したりスクールボートが通らない場所に住んでいる生徒は、親にカヌーやボートで送迎されます。

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快適なスクールボート